料亭の味を再現するふき佃煮の作り方と失敗しないアク抜き裏技

料亭の味を再現するふき佃煮の作り方と失敗しないアク抜き裏技

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ふきのアク抜きといえば「板ずりして熱湯で茹で、冷水に数時間さらす」のが通例だ。だが、この工程で水に浸けすぎると、大切な香りやシャキッとした食感まで抜け落ちてしまう。そこで提案したいのが、料亭仕込みの「粗塩+極微量重曹」を用いたハイブリッド板ずり法だ。

鍋の幅に切りそろえたフキに、重量の約3%の粗塩を振り、まな板の上で手のひらを使ってしっかりと転がす。ここまでは一般的だが、茹で湯にひとつまみ(湯1リットルに対して小さじ1/4以下)の重曹を加えるのが独自の裏技だ。繊維を適度に軟化させ、細胞壁を壊さずにアクの成分であるポリフェノール類だけを瞬時に湯中へ溶出させる。茹で時間は太い茎で約3分、細いもので約2分。冷水に取る時間はわずか15分から30分で十分だ。これで、鮮烈な香りと心地よい歯ざわりが完璧に残る。

続いて、プロが愛用する「黄金比率」の調味料ブレンドだ。フキ正味300g(皮を剥いた後)に対し、以下の配合が黄金比となる。

・ 濃口醤油:大さじ4(60ml)
・ 溜まり醤油(または再仕込み醤油):大さじ1(15ml/深いコクと艶を出す決め手)
・ 本みりん:大さじ4(60ml)
・ 清酒:大さじ4(60ml)
・ ざらめ(または上白糖):大さじ2(約25g)
・ 実山椒(下茹で済みのもの、または水煮):大さじ1(お好みで)

溜まり醤油を加えることで、家庭用の火力でも料亭のような深い漆黒と照りが出る。甘みと塩味のバランスがフキのほろ苦さを引き立て、箸が止まらなくなる味わいに仕上がる。

阿部 裕樹
著者

阿部 裕樹

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。