本艦の代名詞とも言えるのが、3連装3基9門を備えた50口径16インチ(40.6cm)Mark 7砲です。この巨砲から放たれる徹甲弾「Mark 8」は、1発あたりの重量が約1.2トン(2,700ポンド)にも達し、小型乗用車1台分に匹敵する鉄塊を最大射程約38.7km先まで正確無比に叩き込む性能を誇りました。
戦艦ニュージャージーの主砲威力を物語るエピソードとして、強固に構築されたコンクリート製バンカーや地下壕を一撃で壊滅させた記録が数多く残されています。大口径砲弾が音速を超えて飛来し着弾する際の衝撃波は、周囲数百メートルの敵兵を心理的にも完全に圧倒しました。
さらに1980年代の近代化改装では、冷戦期の情勢に合わせてハイテク兵装が大幅に追加されました。トマホーク巡航ミサイル装甲発射機(ABL)8基(32発)およびハープーン対艦ミサイル4連装発射筒4基(16発)、近接防空用の20mmファランクスCIWSが組み込まれ、往年の大砲巨艦から超長距離精密打撃能力を持つハイブリッド戦闘艦へと進化を遂げたのです。