どれほど風水的に正しい色を選んでも、素材の質が伴っていなければ効果は半減する。日本皮革産業連合会の関係者が指摘するように、本革が持つ通気性や経年変化の美しさは、持ち主の愛着を深め、物を大切に扱う意識を育てる。
牛革は豊穣と着実な蓄財を、コードバン(馬革)は力強い事業の推進を、クロコダイルやパイソンなどの爬虫類革は掴んだ獲物を決して離さない強力な引き寄せを意味する。プラスチックコーティングされた安価な合成皮革では得られない、天然素材ならではの重厚感と色彩の深みこそが、心理的にも経済的にも確かなリターンをもたらす土台となるのだ。