さつまいも種芋の植え方2026|そのまま埋めると失敗する噂の真相

さつまいも種芋の植え方2026|そのまま埋めると失敗する噂の真相

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園芸コミュニティやSNSの相談窓口で春先になると頻発するのが、「さつまいもの種芋を丸ごと土に埋めたのに、秋に掘り上げたら黒く崩れた親芋と筋張った硬い根しか残っていなかった」という悲鳴である。ネット上で囁かれる「そのまま植えると失敗する」という噂は、都市伝説ではなく農学的に100パーセント正しい事実だ。

この失敗の本質は、じゃがいも(ナス科)とさつまいも(ヒルガオ科)の植物生理の違いにある。じゃがいもは地下の茎(塊茎)であり、種芋の各部から伸びた地下茎の先端に新しいイモが次々と形成される。対して、さつまいもは養分を蓄えた根(塊根)である。種芋をそのまま土に埋めてしまうと、種芋自体から直接太い根が何本も伸びるものの、親芋が過剰に水分や養分を吸い上げて木質化(硬く筋張る現象)を起こし、食用に適さない「親芋の肥大化」と「細いひげ根」ばかりが増殖してしまう。

さらに深刻なのが、排水不良や地温不足による「種芋の腐敗」だ。春先、地温が15℃以下とまだ低い段階で種芋を埋めてしまうと、活動を開始できない種芋は土中の過湿によって内部から崩壊する。現場のベテラン農家が「さつまいもはイモを植えるのではなく、イモから生えた枝(つる)を土に挿す作物だ」と口を揃える通り、種芋から芽を伸ばし、そのつるを切り取って本畑に植え付けるワンステップを踏まない限り、甘くねっとりとした美しいさつまいもを手にすることはできない。

山田 真由
著者

山田 真由

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