この疑惑が取り返しのつかない悲劇へと転じた瞬間が、公文書改ざん事件である。財務省近畿財務局で国有財産管理の現場にいた赤木俊夫氏は、上層部からの理不尽な改ざん指示に苦悩の末、自らの命を絶つに至った。
国家の記録を偽造するという前代未聞の背信行為。赤木氏が遺した詳細な手記は、組織防衛のために個人の尊厳をすり潰す官僚機構の冷酷さを白日の下に晒した。真実を知る籠池氏もまた、失われた命の重さに深い悔恨の情を隠さない。公文書という民主主義の根幹が破壊された傷痕は、どれほど時間が経過しても決して癒えることはない。