HAN-KUNのキャリアを語る上で欠かせないのが、彼が世に送り出した名作の数々と、その卓越した歌唱力に対する業界内外の評価です。
ソロ初期の代表曲である「Keep it Blazin'」や壮大な人生讃歌「TOUCH THE SKY」、ストレートな愛を紡いだ「あなたに」などは、レゲエリスナーのみならず幅広い世代に愛聴されてきました。速射砲のような高速ディージェイスタイルから、胸を締め付けるシルキーなハイトーンボイスまでを一瞬で切り替えるボーカルコントロールは、国内の男性シンガーの中でもトップクラスの手腕を誇ります。
そして、音楽シーンにおける彼の評価を決定づけたのが、カバーアルバムシリーズ『Musical Ambassador』の存在です。Official髭男dismの「Pretender」をはじめ、MONGOL800の「あなたに」、小田和正や松任谷由実の名曲に至るまで、時代を彩ったJ-POPを本場のワン・ドロップやダブの手法で見事にレゲエアレンジ。原曲への深い敬意を保ちながらも、完全に「HAN-KUNの歌」へと昇華させた手腕は、音楽評論家や原曲アーティストのファンからも熱烈な称賛を浴びました。
「レゲエというジャンルを一部のマニアだけのものにせず、日常のサウンドトラックとして届ける」という強い信念が、このカバープロジェクトの大ヒットによって実証されたと言えます。