実在の出来事を追うノンフィクション・ミステリー作品や映像表現の隆盛は、単なる娯楽に留まらない役割を果たしている。デヴィッド・フィンチャー監督の映画『ゾディアック』は、事件に憑かれた新聞記者や捜査官たちの執念を緻密に描き、暗号の裏に隠された極秘捜査資料のリアルな姿を提示した。フィクションの枠を超えた徹底的なリサーチは、一連の事件に対する世間の再評価を促す大きなきっかけとなった。
日本国内でも、NHKスペシャル『未解決事件』シリーズが大きな話題を呼んできた。警察の極秘捜査資料や関係者の衝撃の新証言を丹念に掘り起し、再現ドラマと取材ドキュメンタリーを融合させた映像表現は、事件の闇を鮮烈に浮き彫りにした。歴史に埋もれかけた真実に迫るジャーナリズムの精神は、視聴者に強い心理的インパクトを与え続けている。