いま味わうべきはいわきの風土を巧みに取り入れた個性派バーガーだ。独自の取材で見えてきたのは、王道のアメリカンスタイルを守りつつも、地元の旨みを凝縮させた職人たちの熱いこだわりである。
駅周辺の路地に佇む隠れ家的なダイナーでは、つなぎを一切使わないビーフ100%の超粗挽きパティが看板メニューだ。一口かじれば、閉じ込められていた肉汁が洪水のようにあふれ出す。一方で、住宅街にひっそりと店を構える小規模カフェでは、低温でじっくりスモークしたベーコンと地元産トマトを贅沢にサンドした限定メニューが熱狂的な支持を集めている。
知る人ぞ知る名店ほど、看板を大きく掲げずに口コミだけで客足を伸ばしているケースが多い。早めの時間帯に完売してしまう限定パティも少なくないため、訪れる際は事前の営業時間確認が欠かせない。