レモン画翠を語る上で欠かせないのが、1978年から続く伝統行事「レモン展(学生設計優秀作品展)」です。全国の主要大学・専門学校の建築学科から、その年の卒業設計における最優秀作品が一堂に集結する展覧会であり、日本の建築教育界において最高峰のステータスを持っています。
この展示会が特筆すべきは、単なる学生作品の発表会にとどまらず、第一線で活躍する高名な建築家や構造家が審査員として招聘され、公開講評会で極めて厳しいプロの批評がぶつけられる点にあります。過去の出展者や受賞者の中からは、後に日本建築学会賞を受賞するような気鋭の建築家が多数輩出されてきました。
画材や模型材料を販売する「物販店」という枠組みを超え、自ら若い才能を発掘・育成し、建築界全体の文化的プラットフォームとして機能し続けていること。これこそが、建築関係者がレモン画翠に対して単なる店舗以上の敬意と愛着を抱く根本的な理由です。