気になるオービカ高輪店跡地の状況ですが、かつての店舗棟およびウィング高輪WEST一帯は、品川駅西口地区の大規模再開発工事エリアへと完全に組み込まれています。
現在、高輪口周辺では駅前広場の再構築や次世代型歩行者デッキの整備、超高層複合ビルの建設プロジェクトが急ピッチで進捗しています。緑に囲まれていたかつてのガーデンテラスの面影はなく、仮囲いと重機が稼働する開発現場へと変貌を遂げました。かつての建物に別の飲食店がそのまま居抜きで入居したわけではなく、街区そのものが未来型都市へと再構築されている段階です。
この変化により、品川駅高輪口のイタリアン勢力図も大きく塗り替えられました。オービカが担っていた「駅至近・開放的テラス・高品質チーズ&ワイン」という独自のポジションをそのまま引き継げる競合店はエリア内に少なく、難民となったファンは港南口エリアのダイニングや、高輪台・五反田方面の個店イタリアンへと流れる動きを見せています。しかし、「あのウィング高輪WESTのテラスの空気感」を再現できる場所は品川駅至近には見当たらず、オービカの存在感がいかに大きかったかを逆説的に証明しています。