向きだけでなく「角度」も極めて重要だ。完全にフラットな状態で横になると、重力による保護効果が失われ、強い胃酸が食道粘膜を傷つける「逆流性食道炎」を誘発する。特に脂っこい食事をとった後や、過食気味の時にはその危険性が跳ね上がる。食道炎の慢性化は、将来的な喉の違和感や睡眠の質の低下にも直結するため軽視できない。
専門家が推奨するのは、上半身を15度から30度ほど起こした「傾斜姿勢」だ。クッションや背もたれ付きのソファ、角度調整が可能なリクライニングチェアを活用し、頭と胸元が胃よりも高い位置に来るように保つ。これだけで胃酸の逆流を物理的に防ぎつつ、副交感神経を優位にして消化を促進するという「いいとこ取り」が可能になる。