大会開催中、日本国内のソーシャルメディアやネット掲示板(5ちゃんねる、知恵袋など)では、「なでしこジャパンのパスワークが凄すぎる」「宮澤選手のスピードに圧倒された」といった称賛の声が連日トレンドを席巻しました。テレビ中継の平均世帯視聴率も大会が進むにつれて2桁を記録し、2011年のブーム再来を予感させる熱気を生み出していました。
ところが、記者が大会直後に開幕した国内プロリーグ「WEリーグ」の現場に足を運んだ際、目にした光景は代表戦の狂騒とは対照的なものでした。スタジアムのスタンドには空席が目立ち、1試合平均の観客動員数は2,000人前後に低迷。知恵袋やファンコミュニティでは「代表選手がほとんど海外クラブへ行ってしまい、国内リーグの魅力が伝わりにくい」「スタジアムへのアクセスやプロモーションが不足している」といった辛辣な声が多数寄せられていました。
代表の活躍が一過性の熱狂で終わり、国内リーグの日常的な人気へと還元されない構造は、日本女子サッカーが長年抱えるジレンマです。スター選手が欧州のメガクラブへ流出すること自体は競技レベル向上の証左である一方、足元の国内基盤をどう支えるかという問いに対し、関係機関は今なお明確な処方箋を描ききれていません。