ネット検索を行っていると、「三度の飯より同人誌」や「ファースト同人」といった無料閲覧を謳うアグリゲーションサイトを目にすることがあります。ここで重要なのは、それらのサイトが「どこへ導線をつなげているか」を見極めるリテラシーです。一部のまとめサイトは公式ストアの無料試し読み(数ページ〜数十ページ)へ正しく誘導する合法的なアフィリエイトキュレーションですが、中には全ページを無断スキャンして海外サーバーに違法アップロードしている悪質サイトへの誘導リンクを潜ませているケースが存在します。
ネット上には「自分でお金を払わなくても、無断転載サイトで見ればタダで得をする」という誤解が根強く残っています。しかし、その行為は読者自身にとっても極めて深刻な損失をもたらします。
海賊版サイト運営者の収益源は、不正な広告クリック報酬や、読者のブラウザの裏で動作させる不正スクリプトです。スマートフォンでページを開いただけで意図しない不審なアプリのインストール画面に飛ばされたり、定期購入型の高額な海外サブスクリプションに勝手に登録される被害が後を絶ちません。
何より、作品から正当な対価が得られなくなった人気絵師や同人サークルが「筆を折る」「同人活動から撤退する」という事態が相次いでいます。違法コンテンツの消費は、自分が愛する作家の創作活動の寿命を自らの手で縮めているに等しいという冷徹な現実に目を向ける必要があります。