団塊の世代を語る上で避けて通れないのが、実子世代にあたる団塊ジュニア(1971〜1974年生まれ)との関係性です。2026年現在、50代前半となった団塊ジュニアは、バブル崩壊後の「就職氷河期」の直撃を受けた世代です。
親世代が日本の経済成長の果実を謳歌し、手厚い退職金と安定した公的年金を受け取っているのとは対照的に、団塊ジュニアは正規雇用の機会を奪われ、度重なる経済危機の中で賃金の停滞を強いられてきました。この親子間の経済的格差が、独自の家庭内力学を生み出しています。
ネット上の掲示板やSNS上では、「親の世代は努力がそのまま年収に反映されたが、自分たちはどれだけ働いても非正規から抜け出せなかった」という諦厭や、「親の世代が作った制度のつけを払わされている」という切実な声が散見されます。一方で、頼らざるを得ない経済的基盤が親側にあることで、実家依存や「8050問題(80代の親と50代の未婚・無業の子)」の温床となる共依存構造が日本社会の各地で顕在化しています。