土俵外での親方の素顔を語る上で、鳴戸親方の嫁である安藤麻充(あさみ)夫人との絆は外せません。愛知県一宮市出身で元航空会社勤務の麻充さんとは、親方が幕下から十両へと昇進した2004年頃に知人の紹介で出会い、約5年間の真摯な交際を経て2010年2月に結婚披露宴を挙げました。身長202cmの親方と小柄で気品のある麻充さんのツーショットは「美女と野獣ならぬ、美女と美男子力士」として大きなメディアの話題を呼びました。
大相撲の「おかみさん」といえば、かつては弟子たちの食事の準備や部屋の経理、後援会対応を一手に引き受け、プライベートを犠牲にして身を粉にする役割とされてきました。しかし、鳴戸部屋では業務のシステム化と外部リソースの活用を進め、おかみさんに過重な負担をかけない持続可能な部屋運営を設計しています。
家庭における鳴戸親方の家族は、妻と一男一女の4人家族です。子煩悩で知られる親方は、稽古や本場所の重責から離れた家庭内では穏やかな父親の顔を見せます。自著や特番のインタビューでも「妻の助言や家庭での安らぎがあるからこそ、感情的にならず冷静に弟子たちと向き合える」と公言しており、健全なワークライフバランスを保つことが指導の質を担保する好循環を生み出しています。