独立行政法人や水難学会の統計データによると、子どもの水難事故の約半数は「水深1m未満の河川や親水施設」で発生しています。流速が秒速0.5mを超えると、水深わずか20cmであっても幼児の身体は簡単にバランスを崩し、下流へ流される危険があります。
命を守る装備:マリンシューズと体にフィットしたライフジャケット
川遊びにおいてビーチサンダルやクロックスタイプのサンダルを履かせることは極めて危険です。水流で簡単に脱げてしまい、それを追いかけようとして深みにはまる事故が後を絶ちません。足首までしっかりホールドできる滑り止め付きのマリンシューズやウォーターシューズを着用させることが絶対条件です。
また、浅瀬であっても苔の生えた岩場は滑りやすく、後頭部を強打して意識を失うリスクがあります。国土交通省型式承認品(桜マーク付き)または浮力基準を満たした子ども用ライフジャケットを、股下ベルトまで確実に締めて着用させることが命綱となります。
六甲山特有の局地的大雨(ゲリラ豪雨)と「鉄砲水」のメカニズム
川遊び現場で晴天が広がっていても、上流の六甲山山頂付近で局地的な豪雨が降った場合、わずか10分〜15分で川の水位が数十センチから1メートル以上急上昇し、濁流と化す現象が発生します。
以下の前兆現象を1つでも察知した場合は、すべての荷物を回収できなくても即座に全員を高台や堤防上へ避難させてください。
- 川の水が急に白濁したり、泥水や落ち葉・流木が混ざり始めたとき
- 上流方向の空に黒い積乱雲が広がり、雷鳴が聞こえたとき
- それまで流れていなかった冷たい風が川下へ向けて吹き抜けたとき
スマートフォンで気象庁の高解像度降水ナウキャストや雨雲レーダーを15分〜30分おきに確認し、上流域の降雨動向をリアルタイムで監視し続ける危機管理意識が不可欠です。