人工呼吸器モードの違いと選び方|A/C・Simv迷走を断つ新基準

人工呼吸器モードの違いと選び方|A/C・Simv迷走を断つ新基準

人工呼吸器モードの違いと選び方|A/C・Simv迷走を断つ新基準の注目ポイントを丁寧に掘り下げてご紹介します。

Q1:VCV(量規定)とPCV(圧規定)は、換気モードと何が違うのですか?
A1:換気モード(A/C、SIMVなど)が「どのようなタイミングで機械が換気を開始し終了するか」という換気パターンの枠組みを示すのに対し、VCVやPCVは「その1回換気において、機械が何をターゲットにガスを送り込むか」という制御方式(ターゲット)を指します。A/Cの中に「VCVのA/C」と「PCVのA/C」が存在するという関係性で整理すると理解が容易です。

Q2:ファイティング(同調不全)が起きた時、まず鎮静薬を増量すべきですか?
A2:安易な鎮静薬の増量は禁忌です。まず患者自身の気道閉塞(喀痰、チューブ噛み込み)や低酸素血症、気胸などの身体的トラブルが発生していないかを全身観察と波形で除外します。機器側のトリガー感度が合っていない(ミストリガーや吸気努力の感知遅延)ことが原因であれば、トリガー感度や吸気流速(ピークフロー)の調整で同調性が劇的に改善することが多々あります。

Q3:最新世代の人工呼吸器に搭載されている自動制御モード(NAVAやASVなど)は万能ですか?
A3:極めて有用ですが万能ではありません。NAVA(神経調節換気補助)は横隔膜の電気活動を感知して極めて高い同調性を実現し、ASV(適応支援換気)は患者の肺メカニクスに合わせて最小の呼吸仕事量になるよう自動調整します。しかし、脳幹機能障害による不規則呼吸や、大量のエアリークがある環境下では誤認を起こすリスクがあるため、最終的な換気妥当性の評価はベッドサイドの人間の目で行う必要があります。

加藤 愛美
著者

加藤 愛美

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。