吉川ひなのさんのキャリアを語る上で欠かせないのが、1999年2月、彼女が当時19歳の際に行われたヴィジュアル系ロックバンド「SHAZNA」のボーカル・IZAMさんとの結婚、そしてわずか7か月後のスピード離婚です。
当時、マスコミやワイドショーは記者会見での2人の幼い受け答えを取り上げ、「ままごと婚」「お騒がせカップル」と揶揄しました。しかし、後年になって彼女が明かした真相は、単なる若気の至りや思いつきではありませんでした。
当時、親による精神的・経済的支配に息が詰まりそうになっていた彼女にとって、結婚は「合法的にあの家から逃げ出すための唯一の手段」でした。誰かに守られたい、親の支配から逃れて別の居場所を作りたいという切実な生存本能が、19歳という若さでの電撃婚を選ばせたのです。
しかし、親からの自立を果たせていない未熟な状態での結婚生活は長続きせず、わずか数か月で破綻を迎えることとなりました。離婚会見で見せた気丈な振る舞いの裏には、逃げ場を失った10代の深い孤独と絶望が存在していました。