行司の給料と年収格差の真相!立行司から初任給・装束代まで徹底解剖

行司の給料と年収格差の真相!立行司から初任給・装束代まで徹底解剖

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土俵の最高峰が1,500万円を稼ぎ出す一方、土俵の夜明けを支える若手行司の現実は過酷そのものです。15歳〜18歳前後で角界の門を叩いた新弟子の「行司の初任給」は、本俸月額でわずか4万〜5万円台に設定されています。

自著を著した元行司の手記や引退関係者の証言によると、「最初の給料明細を見たとき、一般のアルバイト以下の数字に言葉を失った」という告白は少なくありません。若手行司の生活はどのように成り立っているのでしょうか。

実態を支えているのは、相撲界独自の「部屋住みシステム」です。

  • 生活費ゼロの保証:相撲部屋の合宿所で生活するため、家賃、光熱費、食費(ちゃんこ)はすべて無料。
  • 巡業手当と本場所手当:年6回の本場所(1場所あたり数万円の手当)や巡業の日当が少額ながら現金支給される。
  • 親方・関取からの小遣い:部屋の雑務や関取の身の回りの世話を行うことで、祝儀(いわゆるご祝儀・お小遣い)が日常的に手渡される。

手取り現金は月5万〜6万円程度でも、生活コストが完全にゼロであるため、若手が生活破綻することはありません。むしろ、彼らにとって最も過酷なのは金銭面ではなく「拘束時間と修行の質」です。

朝5時に起床して序ノ口の取組を裁き、昼は部屋へ戻って兄弟子たちの雑務をこなします。さらに夜は独特の筆致である「相撲字(番付の文字)」の練習を何時間も課されます。土俵の裁きだけでなく、番付編成会議で決まった番付表を毛筆で正確に書き上げるのは行司の専権事項です。墨のすり方から筆の運びまで、完全な職人徒弟制度の中で数年間を月給数万円で耐え抜くことが義務付けられています。

山田 真由
著者

山田 真由

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