Q1:レニンはホルモンですか、それとも酵素ですか?
A1:厳密な生化学的分類では、タンパク質を切断する「タンパク質分解酵素(プロテアーゼ)」です。しかし、血流を介して遠隔の標的基質(肝臓由来のアンジオテンシノーゲン)に作用し、最終的に全身の内分泌カスケードを引き起こす引き金となるため、広い意味での内分泌調節因子としてホルモンと同列に扱われます。
Q2:ACE阻害薬を飲んで咳が出たら、すぐに中止すべきですか?
A2:自己判断で中断せず、速やかに主治医へ相談してください。咳はブラジキニンの蓄積による典型的な副作用であり、服用を中止すれば数日から数週間で消失します。同等の降圧・臓器保護効果を持ち、咳の副作用が極めて少ないARBへの薬剤変更が標準的な解決策となります。
Q3:原発性アルドステロン症になると、なぜレニン値が低下するのですか?
A3:負のフィードバック機構が働くためです。副腎腫瘍などからアルドステロンが過剰分泌されると、体内に大量の塩分と水分が蓄積して血圧が跳ね上がります。すると腎臓の傍糸球体装置は「これ以上血圧を上げる必要はない」と判断し、レニンの分泌を極限まで絞り込みます。臨床検査で「高アルドステロン血症かつ低レニン血症」が確認された場合、本疾患を疑う決定打となります。