打者のバットに当てさせて凡打に打ち取るという、常識破りの逆転の発想から生まれたのが「大リーグボール」です。飛雄馬が開発した3つの魔球には、それぞれ異なる特徴とドラマが存在します。
大リーグボール1号は、打者の構えるバットのグリップやヘッドを正確に狙い撃ち、意図的にボテボテの凡打に仕留める超精密コントロール魔球。ライバルたちの猛烈な特訓によって攻略されると、続いて登場したのが大リーグボール2号(消える魔球)でした。ホームベース直前で激しく土煙を巻き上げ、打者の視界からボールが完全に消え去るという視覚トリックを利用した魔球で、日本中を驚愕させました。
そして最終形態となったのが大リーグボール3号です。打者のスイングによる風圧を利用し、バットを避けるようにフワリと沈み込む超スローボール。バットに当てることすら不可能な究極の球種でしたが、指先と腕の腱を極限まで酷使するため、投げるたびに投手生命を削るという恐ろしい代償を伴う「諸刃の剣」でした。