キムタク世代に関して、ネット上ではいくつかのステレオタイプな誤解が散見される。現場の取材と当時の記録から、その真実を解き明かす。
誤解1:「単なる流行に乗っかっただけの受動的なミーハー世代」
これは完全な誤りである。当時の若者たちは、木村氏のスタイルを取り入れつつも、裏原宿のクリエイターやインディーズブランドを自ら掘り起こし、独自のストリートカルチャーへと昇華させていた。彼らは情報を受け取るだけでなく、自らフリマや個人間売買、ファンジン(同人誌・ZINE)的な熱量でストリートの価値基準を作り上げたDIY精神に溢れる世代である。
誤解2:「木村拓哉のファン層は女性ばかりだった」
ジャニーズ(現SMILE-UP.等)のアイドルでありながら、「男性ファン・男性フォロワーの比率が女性と同等以上に高かった」ことこそが木村拓哉氏の最大の特異点である。美容院に雑誌を切り抜いて「キムタクの髪型にしてください」と注文した男性が街に溢れたように、同性から「男が惚れる男」として絶対的なベンチマークにされていた事実を見落としてはならない。