加藤綾菜さんのサポートが世間の共感を呼んだのは、感情論の看病にとどまらず、専門的な知識に裏打ちされた科学的アプローチを取り入れた点にあります。夫の健康悪化を目の当たりにした彼女は、自らの手で正しいケアを行うため、猛勉強を開始しました。
彼女が取得した資格は多岐にわたります。介護の基本となる「介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)」をはじめ、より高度な実務をカバーする「介護福祉士実務者研修」、高齢者の心身機能低下を防ぐ「介護予防指導士」、さらには「生活習慣病予防アドバイザー」など、医療・介護・栄養の専門領域にまたがっています。近年では高齢化社会における法律トラブルから夫や家族を守るため、司法書士の勉強にも取り組むなど、その向上心はとどまるところを知りません。
特に高く評価されているのが、彼女が独自に開発した「減塩レシピ」です。もともと濃い味付けを好んでいた加藤茶さんのために、出汁(だし)の旨味や香味野菜、酸味を巧みに生かし、塩分を大幅に抑えつつも満足感のある料理を研究。出版された料理本『加藤家の減塩りょうり』はベストセラーとなり、腎臓病や高血圧に悩む同世代のシニア層やその家族からも絶大な支持を獲得しました。