「メモリードの互助会に入っていたから安心だと思っていたのに、最終的な請求額を見て言葉を失った」
長崎県内で父親を見送った50代男性は、当時のやり場のない憤りをそう振り返ります。男性の父親は生前、月々3,000円ずつ、合計30万円を満期まで積み立てていました。しかし、実際に手配された家族葬の見積もり総額は約140万円。積立金を充当しても、手元から持ち出した金額は110万円を超えていたといいます。
SNSや知恵袋、葬儀相談の現場で散見される「メモリードの悪い噂」を丹念に追跡すると、その大半はスタッフの接客態度そのものへの不満ではありません。むしろ「式場が清潔で広々としていた」「担当者の立ち振る舞いは非常に丁寧だった」という現場対応を評価する声は数多く存在します。それにもかかわらず不信感が渦巻く最大の要因は、「積立金さえ払っていれば葬儀一式が賄える」という加入時の思い込みと、現実の請求額との間に生じる巨大なギャップにあります。
結婚式場や大型斎場を展開する同社は、設備投資やブランド維持に相応の資本を投じています。そのため、施設利用料や祭壇のグレード、料理の基本単価が一般的な独立系葬儀社や格安仲介業者よりも高めに設定されている傾向が見て取れます。この構造を理解しないまま「親の備えがあるから大丈夫」と油断して臨んだ遺族ほど、打ち合わせの現場で次々と加算されるオプション費用に圧倒され、「騙された」という強い被害感情を抱く結果となっているのです。