近年、海外の調査報道ジャーナリズムは、カルト組織のグローバルな脅威を追う本格的な社会派ドキュメンタリーを数多く世に送り出している。不気味な事件の裏側に迫るカルト・サスペンスの手法を取り入れた映像作品は、視聴者に強い警戒感を抱かせるエンターテインメントであり、同時に切実な警告だ。
代表的な作品である『ワイルド・ワイルド・カントリー』は、アメリカの静かな町をのっとり、自治体や住民と激しい対立を繰り広げた集団の暴走を描き出した。国務省や警察機構すら巻き込んだ大事件の真相は、組織化されたカルトがいかに国家の安全保障や法秩序を脅かす存在になり得るかを物語っている。