三菱地所のCMを語る上で欠かせないのが、一度聴いたら忘れられない耳馴染みの良い楽曲です。「三菱地所を見に行こ〜う」という軽快なスキャットは、どのようにして生まれたのでしょうか。
あの印象的なサウンドロゴおよびCMソングは、既存のポップソングのタイアップではなく、CMのために特別に制作されたオリジナル楽曲です。時代やシリーズのテーマに合わせてアレンジが施されており、アコースティックギターを基調とした爽やかなバージョンから、オーケストラを取り入れた壮大な編成まで多彩に展開されてきました。
歌唱を担当しているのは、スタジオミュージシャンやCMソングを専門に手掛けるボーカリストたちであり、特定の著名歌手を前面に出さない構成が取られています。これは、特定のアーティスト色が企業のメッセージを上書きしてしまうことを防ぎ、主役である「街」と「女優の言葉」を際立たせるための計算された選択です。
また、CMの舞台となっているロケ地にも深いストーリーが存在します。象徴的なレンガ造りの並木道は、同社が長年開発を主導してきた丸の内仲通りです。自動車の通行を制限し、歩行者天国やオープンテラスを整備した「ウォーカブルな都市」の実例として、ロケ地そのものが同社の実績を無言で物語っています。さらに近年では、2027年度の全体完成に向けて建設が進むTOKYO TORCH(トウキョウトーチ)周辺でも撮影が行われており、未来へ向けた進化をリアルタイムで目撃できる仕掛けになっています。