自分が受け取れる退職金が適正水準なのかを判断するには、まず世間の支給相場を把握しておく必要があります。厚生労働省や中央労働委員会の最新調査をもとに、定年退職(勤続35年・大学卒)における相場を比較すると、企業規模によって明確な格差が存在します。
大企業退職金相場は大学卒・定年退職で約2,100万〜2,500万円が標準的なボリュームゾーンであるのに対し、中小企業退職金平均は約1,000万〜1,200万円にとどまります。企業規模による資本力や制度設計の違いが、そのまま受給額の差として現れる構図です。
また、学歴や勤続年数によっても退職金の平均相場は大きく変動します。大卒と高卒を比較した場合、勤続年数が同じであっても基本給ベースの差から、定年時の支給総額で300万〜500万円前後の開きが生じるのが通例です。さらに勤続10年や20年といった節目で転職する場合、勤続年数が短い段階では相場の上昇カーブが緩やかになる点も留意しておく必要があります。