GACKTの青年期を語る上で欠かせないのが、滋賀県立栗東高等学校での日々だ。当時の彼は、現在のようなソロアーティストとしての煌びやかな姿からは想像もつかないほど、音楽に打ち込む泥臭い努力家だった。
高校時代、彼はブラスバンド部やバンド活動を通じてドラムの技術を猛烈に磨いていた。最初から天才ボーカリストとして脚光を浴びたわけではない。むしろリズム隊としての経験が、後の緻密な楽曲制作や圧倒的なリズム感の土台を築いたのだ。ヴィジュアル系の世界へ飛翔する直前のこの時期、彼の中に眠っていた音楽への情熱は、静かに、しかし確実に激しく燃え上がっていた。