煮干しラーメンというジャンルには、しばしば「マニア向けで人を選ぶ」「苦くてしょっぱい」というステレオタイプがつきまといます。初代にぼ助に関しても、ネットの断片的な画像(灰褐色のスープ)を見て身構えてしまう初心者が見受けられます。
しかし、これは明確な誤解です。同店の濃厚スープのベースは、丁寧に時間をかけて炊き出された動物系スープの乳化成分とブレンドされています。この乳化脂が煮干しの角張ったタンニンや酸化塩をまろやかに包み込むため、舌を刺すような塩辛さやえぐみは徹底的に抑制されています。いわば、ラーメンフリークの求める本格感と、一般層が求める「純粋な旨さ」が奇跡的な均衡を保っているのです。
また、「狭小店だからランチ時は30分以上待つ」という噂もありますが、現場のオペレーションは極めてスピーディーです。麺の茹で時間が長めな太麺つけ麺を除き、細麺を採用するラーメン系統は注文から着丼までのリードタイムが短く、カウンター席の回転率は極めて高くなっています。列の長さに怯んでスルーしてしまうのは、非常にもったいない選択と言えるでしょう。