一門の象徴であり、土俵の頂点に君臨し続ける横綱照ノ富士春雄。度重なる膝の怪我や病魔を克服して賜杯を抱いた復活劇は、大相撲史に刻まれる壮絶な記録だ。満身創痍となりながらも横綱としての責任を果たし続ける姿勢は、若い力士たちにとって生きた教科書に他ならない。
だが、角界やファンが熱視線を送るのが「次の師匠継承」を巡る動きだ。現役生活の終盤を見据える中で、照ノ富士が将来的にどのような形で部屋や一門の指導を引き継ぐのか。師匠である伊勢ヶ濱正也との深い信頼関係のもと、名門の理念をいかに次世代へバトンタッチしていくか、極秘裏にそのロードマップが描かれつつある。