心電図で見つからない?狭心症の検査と費用を完全解説

心電図で見つからない?狭心症の検査と費用を完全解説

心電図で見つからない?狭心症の検査と費用を完全解説の真相や最新動向に迫る! 専門的な視点でまとめました。

狭心症を疑って病院を訪れた患者の多くが直面するのが、「病院で安静時心電図をとったのに『異常なし』と言われた」というギャップです。この結果を受けて「心臓には問題がなかった」と安心してしまい、後に重大な発作を起こす事例は決して珍しくありません。

通常の健康診断や初診で行われる心電図は、ベッドに仰向けになった状態で測定する「安静時標準12誘導心電図」です。しかし、一般的な労作性狭心症は「心臓に負荷がかかり、酸素需要が増えたときだけ血流不足(心筋虚血)が生じる」病態です。つまり、病院のベッドで安静にしている瞬間は心筋に十分な血液が行き届いているため、心電図の波形には何一つ異常が現れません。これが「検査で異常なし」となる医学的なカラクリです。

この盲点を克服するために用いられるのが、心臓に意図的に負荷をかけて虚血を誘発する狭心症の運動負荷試験です。ベルトコンベアの上を歩行・走行する「トレッドミル検査」や、固定式自転車を漕ぐ「エルゴメーター検査」を行いながら心電図を記録し、運動時にST部分の低下などの虚血変化が現れるかを確認します。

さらに、日本人をはじめとする東アジア人に多いとされる冠攣縮(かんれんしゅく)性狭心症(冠動脈が一時的に痙攣して細くなるタイプ)の場合、日中の運動時ではなく「夜間から早朝の安静時や就寝中」に発作が起きる特徴があります。この病態を捉える冠攣縮性狭心症の検査方法としては、24時間小型の記録器を装着して日常生活中の心電図を記録する狭心症のホルター心電図検査が極めて有効です。それでも発作が記録できない場合は、後述する心臓カテーテルを用いた薬剤誘発試験によって確定診断を下します。

佐々木 一輝
著者

佐々木 一輝

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。