一部の読者から「タンクトップマスター かませ」と揶揄される背景には、強敵の脅威度を知らしめる演出装置として配置されがちだった戦闘経歴があります。象徴的な事案が、人間怪人として覚醒しつつあったタンクトップマスター ガロウ戦です。自身の舎弟であるタンクトップタイガーらの揉め事を発端に対峙した際、序盤こそ規格外の剛腕でガロウを圧倒したものの、流水岩砕拳のカウンターを浴びて敗北を喫しました。
しかし、当時の現場描写を緻密に再検証すると、彼の評価はむしろ真逆であることが浮き彫りになります。彼は戦いの最中、ガロウの内に潜む異常な危険性をS級ヒーローの中で最も早く直感し、「ここで確実に息の根を止めておくべき巨悪」と判断して容赦ないフルパワーの一撃を繰り出していました。直後に乱入した無免ライダーを庇ったことで生じた一瞬の迷いを突かれたに過ぎず、純粋な戦闘判断能力と危機管理察知力は極めて優秀でした。
さらに怪人協会編では、地下深くへ突入するジェノスやタツマキらを支援するため、数百トン単位に及ぶ送電鉄塔の基部を素手で引き抜き、砲弾のごとく数キロ先の上空へぶん投げるという前代未聞の怪力を披露しています。この投擲力は物理学的な常識を遥かに超越しており、タンクトップマスター 強さの本質が「純粋なパワーリフティングの極限」にあることを決定づけました。