名曲揃いと言われる読売巨人軍応援団のレパートリーの中でも、吉川選手の楽曲はその疾走感と洗練されたコード進行で際立っている。ファンの間では「この印象的なフレーズの原曲は何なのか」という疑問が長年語り継がれてきた。
応援団が制作するオリジナル楽曲は、選手のプレースタイルやキャラクターを緻密に分析した上で生み出される。吉川選手の場合、セントラル・リーグ随一とも称される俊足巧打と華麗なセカンド守備を音楽的に表現するため、あえて跳ねるようなリズムと伸びやかな高音部が組み込まれた。既成のポップスや行進曲の単なる流用ではなく、選手のスピード感を極限まで際立たせるために練り上げられた旋律だからこそ、聴く者の耳に残り、歌う者の感情を激しく揺さぶる。