結論から整理すると、俵万智に結婚歴はなく、現在に至るまで生涯独身を貫いています。当然ながら、過去にも現在にも法律上の「夫」となった人物は存在しません。現在の家族構成は、俵万智本人と2003年に誕生した長男・匠吾(しょうご)さんの母子家庭です。
『サラダ記念日』に収められた「『この味がいいね』と君が言ったから七月六日はサラダ記念日」というあまりにも有名な一首から、世間一般には「若くして幸せな結婚生活を送っているのではないか」というイメージが長く先行していました。しかし、彼女自身は自著や対談において、既存の「家制度」や「法律婚」という枠組みに対して常に一定の距離を保ち続けています。
早稲田大学第一文学部を卒業後、神奈川県立橋本高等学校で国語科教員を務めながら歌人として脚光を浴びた彼女は、自立した職業人としてのアイデンティティを早くから確立していました。誰かの妻という役割に自身を当てはめるのではなく、「言葉を紡ぐ表現者としての自立」と「一人の人間としての自由」を重んじる生き方が、独身という選択の根底にあり続けたといえます。