本作品を語る上で欠かせないのが、日向翔陽と影山飛雄という二人の天才的な成長曲線だ。最初は互いに相容れない存在であり、中学時代の因縁を引きずっていた二人が、烏野のコートで「変人速攻」という唯一無二の武器を生み出した瞬間から、物語のギアは一気に加速した。
圧倒的な運動神経と野性味を持つ日向に対し、極上のトスを上げる天才セッター影山。二人の関係性は単なる「仲良し」のコンビではない。常に互いの存在を刺激とし、相手の成長に恐怖すら感じながら競い合う絶対的なライバル関係だ。一人では見ることのできない「頂の景色」を二人で見に行くという約束は、挫折と葛藤を重ねながら、より高い次元での信頼へと昇華されていった。