愛猫が腕の中で固まったり逃げ出そうとしたりするとき、猫の脳内では強い警戒アラートが鳴り響いています。猫が抱っこを嫌がる理由の筆頭に挙げられるのが「足場が固定されていない不安」です。野生下で単独狩猟を行ってきた猫科動物にとって、足が地面から離れて自由を失う瞬間は、天敵に捕獲された非常事態を意味します。
また、人間側の香水や柔軟剤の匂い、無理やり捕まえられた過去のトラウマ(通院や爪切りなど)も拒絶反応を強める要因です。猫が抱っこを嫌いな猫の特徴として、警戒心が強い元野良猫や、幼少期に適切な社会化期を過ごせなかった個体、さらには自分のペースを乱されることを極端に嫌う独立心の強い気質が挙げられます。抱っこを成功させる第一歩は、猫の本能を無視した人間のエゴを捨て、恐怖のメカニズムを正しく理解することにあります。