実は高値も?実家の昭和ガラス模様の名前一覧!製造中止の真相を徹底解説

実は高値も?実家の昭和ガラス模様の名前一覧!製造中止の真相を徹底解説

実は高値も?実家の昭和ガラス模様の名前一覧!製造中止の真相を徹底解説についての真相をご紹介します。

これほど美しく親しまれていた型板ガラスが、なぜ現在では作られていないのでしょうか。型板ガラス製造中止理由の根底には、製造技術の特殊性と住宅環境の激変という2つの要因が存在します。

第一の理由は、ロールアウト工法を支えた金型職人の喪失です。型板ガラスは、溶けたガラスを2本の金属ロールの間に通し、模様が刻まれたロールで連続的にプレス成形します。この金属ロールに微細な凹凸を手作業で彫り込むには超人的な熟練技術が必要でした。金型の摩耗に伴い作り直す職人が高齢化・引退し、機械化による再現もコスト面から難しかったため、技術の断絶が起きたのです。

第二の理由は、現代建築におけるサッシ規格と断熱性能の変化です。昭和期の型板ガラスは厚み2mm〜4mmの「単板ガラス」が主流でした。しかし、現代の住宅はアルミ樹脂複合サッシや複層ガラス(ペアガラス)、Low-Eガラスなど、断熱性・遮音性・防犯性を重視した規格へと完全にシフトしました。厚みや強度が現代の建築基準に合致しなくなり、需要が急減した大手メーカーは1980年代までに相次いで生産ラインを停止しました。現在国内で製造されている型板ガラスは、「かすみ」や「梨地」など視線遮断を目的とした極一部の実用柄に限られています。

小林 直樹
著者

小林 直樹

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。