ホルモン注射において最も警戒すべき合併症が、血管内で血液が凝固するホルモン治療 血栓症 リスクです。女性化を目的としたエストロゲン製剤の大量投与は、肝臓での凝固因子の産生を促進し、抗凝固因子を低下させるため、深部静脈血栓症(DVT)や肺塞栓症を引き起こす確率を高めます。
日本内分泌学会や日本産科婦人科学会のガイドラインでも、喫煙歴がある人や肥満傾向、40歳以上の高年層におけるエストロゲン投与には厳重な注意が促されています。下肢の突然の腫れや激痛、息切れ、胸痛などの兆候を見逃すと、最悪の場合は生命の危機に直面します。
一方、男性化を目的とするテストステロン注射 副作用 肝機能への負担も見逃せません。筋肉注射製剤は経口薬(17αアルキル化製剤)に比べて初回通過効果を受けにくいため肝毒性は軽減されているものの、長期継続による肝酵素(AST/ALT/γ-GTP)の上昇や、赤血球過剰産生による多血症(ヘマトクリット値の上昇)のリスクを伴います。血液の粘稠度が高まることで、心筋梗塞や脳卒中といった心血管イベントのリスクが増大するため、3〜6ヶ月ごとの定期的な血液検査が不可欠です。