バリ語で「休日」を意味する“リブール(Libur)”の名を冠した同館。エントランスを一歩くぐると、ガムランの柔らかな音色とお香のオリエンタルな香りが漂い、神奈川の幹線道路沿いにいることを瞬時に忘れさせます。「バリ風をうたう温浴施設は雰囲気がチープなのでは」という懸念の声も一部で見受けられますが、現地で視界に入る石彫レリーフや木製家具の多くはインドネシア現地から直輸入された本物で構成されており、空間の作り込みは秀逸です。
昨今のサウナブームや温浴ブームにおいて、一般的なスーパー銭湯はファミリー層や若年層のグループで溢れかえり、落ち着いた休息を取りづらいケースが目立ちます。そうした中で、スパリブールヨコハマが評価を集めている背景には、静寂を好む大人のリトリート需要を的確に捉えている点にあります。館内には広々とした休憩スペースが確保され、大型の漫画コーナーや個別モニター付きリクライナーシートが完備されているため、単なる入浴にとどまらず「丸一日かけてデジタルデトックスを行うサードプレイス」として機能しています。