鉄道ファンや日常の利用者が最も注視したのが、1編成あたりの定員減少に伴う混雑状況の悪化と、それに伴う乗降遅延の発生リスクでした。6両から5両への変更は、単純計算で1編成あたりの輸送力が約16.7%減少することを意味するためです。
現場取材およびSNS上の反響を検証すると、朝ラッシュピーク時(午前7時30分〜8時30分)の大宮着、柏着、船橋着の上り列車において、特に乗換駅直前の車両中央部で混雑集中が見られます。「これまで座れていた区間で座れなくなった」「ドア付近の圧迫感が増した」という声が一部の通勤客から挙がっているのは紛れもない事実です。
一方で、東武鉄道は新型80000系において、座席端の袖仕切りの形状変更、ドア周辺スペースの拡張、車内防犯カメラの全車設置など、乗降スムーズ化と体感圧迫感の緩和策を講じています。また、単線区間が残る春日部〜運河間や柏〜船橋間の一部ボトルネックにおいて、駅停車時間の微調整や信号システムの高密度化を実施。運行情報アプリ等を通じたリアルタイムの走行位置案内により、慢性的な遅延の抑制を図っています。