どれほど素晴らしい品物を選んでも、贈答マナーを誤ると相手に失礼な印象を与えてしまいます。特に退職祝いにおいては、表書きと水引の選択が重要です。
1. 水引の使い分け
・紅白の蝶結び(花結び):何度あってもめでたいお祝いに使用します。定年退職、自己都合の円満退職、独立開業などの一般的な退職祝いに用います。
・紅白の結び切り(7本または10本):一度きりであってほしい慶事に使用します。結婚を機に退職する「寿退社」の場合は、必ず結び切りの水引を選びます。
2. 熨斗(のし)の表書き
・一般的な退職・転職:「御礼」「感謝」「謹呈」など(上司など目上の人に対して「御祝」と書くのはマナー違反とされる場合があるため、「御礼」が無難です)。
・定年退職の場合:「御誾」「御退職御礼」「祝定年御退職」など。
・結婚退職の場合:「寿」「御結婚御祝」。
3. スマートな渡し方のタイミング
渡すタイミングは、退職日の1週間前〜数日前がベストとされています。最終出社日当日は、デスクの私物整理や各部署への挨拶回りで手荷物が多くなるため、当日に手渡す場合はコンパクトな品物にするか、持ち帰り用の丈夫な紙袋を必ず添えるのがスマートな配慮です。遠方への引越しや大きな品物を贈る場合は、相手の自宅へ直接配送する手配を取るのが親切です。