宇佐美のビジュアルで最も目を引く両頬の丸いホクロ。ネット上では「生まれつきの奇形か」「刺青なのか」といった議論が交わされることがありますが、作中で明かされている真相は極めてユニークです。
このホクロは、少年時代に鶴見中尉が戯れに墨で描いた落書きがルーツとなっています。宇佐美はその落書きを「鶴見中尉から与えられた特別な印」として生涯愛着を持ち続け、消えそうになると自ら描き足していました。鶴見から与えられたものなら落書きですら聖痕として崇める、宇佐美の偏執的な執着を象徴するアイテムです。
また、網走監獄潜入時に見せた「門倉看守長への敬礼」も読者に強いインパクトを与えました。手の甲を相手に向け、指を折り曲げる奇妙な敬礼は、規律を嘲笑しつつ相手を威嚇する宇佐美特有の挑発ポーズであり、彼が軍の規律ではなく「鶴見個人」のルールだけで動いていることを端的に示しています。