指を動かすと痛むからといって、やみくもにテープを巻くのは極めて危険です。実際、良かれと思って行った処置が原因でヘバーデン結節のテーピングによる悪化を招いてしまう事例が医療機関でも頻繁に報告されています。
最もありがちな失敗が「痛みを止めるためにギューギューにきつく巻き付ける」パターンです。指先は細い毛細血管と神経が密集する繊細な部位であり、過度な圧迫はうっ血を引き起こします。指先が紫色に変色したり、冷たくなったり、拍動性のジンジンとした痛みが強まった場合は、締め付けすぎの明確な警告サインです。血行不良が続くと組織の修復が遅れるだけでなく、神経障害を引き起こすリスクすらあります。
また、ヘバーデン結節でやってはいけないこととして、関節が曲がってきたからと無理やり真っ直ぐ引っ張った状態で固定したり、湿布を貼った上から通気性のないテープで長時間密封して皮膚炎を起こしたりする行為が挙げられます。テーピングの目的は「関節をガチガチに固めて変形を無理に戻すこと」ではなく、「日常生活での無駄な曲げ伸ばしやねじれを防ぎ、関節を休ませること」にあると正しく認識しましょう。