静岡県三島市の中心市街地からほど近い南本町に位置する日清プラザ。かつての日清紡績三島工場の跡地を活用し、1990年代初頭に開業したこの大型複合商業施設は、地域の近代的なお買い物拠点のシンボルとして君臨してきた。その核テナントとして歩みを共にしてきたのがイトーヨーカドー三島店である。
創業者である伊藤雅俊が掲げた「お客様への誠実」という精神は、地方都市の旗艦店としてこの三島の地にも深く根づいてきた。ワンフロアで食料品から衣料品、生活雑貨まで何でも揃う総合スーパー(GMS)の存在は、昭和から平成にかけてのファミリー層にとって、週末の団らんと消費生活を象徴する特別な空間そのものだった。時代が移り変わっても、駐車場に車を滑り込ませて家族で買い物を楽しむ人々の記憶には、常にこの場所が刻まれている。