シリーズの最終章となった『北の国から 2002遺言』は、20年以上にわたる壮大な大河ドラマの締めくくりに相応しい傑作だ。成長した純と螢、そして老いを迎えた五郎の姿を通じて、受け継がれる生命と遺志が重厚に描かれる。
羅臼の漁港で働く純と、秘密を抱えながら生きる螢。そして、廃材を集めて家を作り続ける五郎が子供たちに遺そうとした遺言の言葉は、テレビ画面を超えて日本中の視聴者の胸を深く穿った。自然に対する敬意と、泥臭くも愛おしい人間味。現代人が失ってしまった真の人間らしさが、この完結編には凝縮されている。