日本の刑事裁判における起訴後の有罪率は99.9%以上という統計が示す通り、ひとたび検察官に起訴されれば、痴漢冤罪の無罪確率は0.1%未満という絶望的な数字に直面します。検察庁が発表する司法統計によると、迷惑防止条例違反(痴漢行為など)で起訴された事件において、第一審で無罪判決が確定する件数は全国でも年間ごく数件から十数件程度に過ぎません。
容疑を否認して戦う場合と、早期釈放を優先して示談を進める場合では、時間的・金銭的・社会的な結末が天と地ほどに分かれます。両者の現実的な負荷をデータと実勢相場で客観比較しました。
起訴猶予による不起訴処分は「罪を犯した証拠はあるが、反省しているから裁判にかけない」という判断であり、法的な前科はつきませんが警察内部の前歴として記録されます。一方、無罪判決を勝ち取るには年単位の法廷闘争と数百万円の私費を投じる覚悟が求められます。この非対称な制度疲労こそが、無実の被疑者に虚偽自白を強要する温床です。