インターネット上の掲示板やSNSでは、現金輸送車に関して様々な憶測や都市伝説が飛び交っていますが、その多くには事実誤認が含まれています。代表的な誤解と現場の真実を整理します。
誤解①:「警備員は拳銃を所持している?」
映画の影響から「現金輸送車の警備員は銃を隠し持っている」と思われがちですが、日本の銃刀法において民間警備員の拳銃携行は一切認められていません。現場の警備員が装備しているのは、規定サイズ内の警戒棒(特殊警棒)、防犯スプレー、そして防弾・防刃チョッキや特殊盾です。武器による撃退よりも、「時間を稼ぎ、警察が到着するまで安全を確保する」防衛重視の設計が徹底されています。
誤解②:「キャッシュレスが進んで現金輸送車は激減している?」
完全な間違いです。キャッシュレス決済比率が上昇した現代でも、災害大国である日本では「停電時でも機能する現金」への信頼が極めて高く、流通総額自体は安定しています。また、銀行窓口の無人化・軽量化が進んだことで、逆に街中の独立型ATMや店舗型キャッシュディスペンサーへの現金補充頻度は増加傾向にあります。業務形態は効率化されているものの、現金輸送の需要そのものは底堅く維持されています。
さらに最新の仕組みとして、AI画像解析カメラを用いた不審者追跡システムや、生体認証(指静脈や顔認証)をクリアしなければ開閉できない次世代型スマートセーフティボックスの導入が進んでいます。車載カメラが停車周囲360度の人物の挙動をAIで瞬時に解析し、不自然に接近する人物や過去の要注意車両のナンバープレートを検知すると、車内に即座にアラートを鳴らすなど、予防防犯の精度は年々飛躍的な向上を遂げています。