試合開始の笛とともに、地元サウジアラビアの大歓声がスタジアムを揺らしました。立ち上がりから激しいプレッシャーを仕掛けてくるサウジアラビアに対し、日本代表は慌てることなくコンパクトな陣形を維持。ピッチ中央のスペースを消しながら、相手のビルドアップをサイドへ誘導する冷静な試合運びを展開します。
均衡が破れたのは前半14分でした。中盤での巧みなインターセプトから素早く前線へボールを配給すると、右サイド深くへ抜け出した攻撃陣がグラウンダーのクロスを供給。逆サイドから絶妙なタイミングでペナルティエリア内に侵入したアタッカーが冷静に押し込み、日本が貴重な先制点を奪います。この先制劇によって、アウェー特有の張り詰めた空気を一気に切り裂きました。
後半に入ると、同点を目指すサウジアラビアが前線のタレントを次々と投入し、両ウイングを起点とした猛攻を仕掛けてきます。しかし、日本の守備陣はゴール前での集中力を切らさず、体を張ったブロックとGKの的確なセービングで決定機を許しません。そして後半36分、コーナーキックのチャンスから高さを活かしたヘディングシュートがゴールネットを揺らし、決定的な追加点を奪取。時計の針を進めながら試合を巧みにクローズさせ、見事な勝利を収めました。