2026年、金属造形作家としての彼のキャリアは新たな局面を迎えている。今回本誌が単独で捉えた最新プロジェクトの全貌は、長年温められてきた大型立体造形シリーズの全貌解禁だ。アトリエの奥に鎮座していたのは、銅や真鍮の薄板を幾重にも叩き出し、酸化や腐食による経年変化を極限までコントロールして作られた未知のオブジェクト群だった。
「既成概念のカトラリーや道具という枠組みを一度解体したかった」と本人は語る。使い込まれた骨董品のような風合いを持ちながら、未来的な彫刻作品のようでもある。長年ファンが待ち望んでいた未公開作品の数々は、単なる伝統工芸の枠を完全に超越しており、世界中のギャラリストから展示のオファーが殺到しているという。