換毛期とは?愛犬愛猫の毛が抜ける理由と体調不良の見極め方【2026】

換毛期とは?愛犬愛猫の毛が抜ける理由と体調不良の見極め方【2026】

換毛期とは?愛犬愛猫の毛が抜ける理由と体調不良の見極め方【2026】について知っておくべき 事実を分かりやすく解説いたします。

「換毛期だから抜けているだけだろう」と放置していた結果、重大な皮膚疾患を見落として悪化させてしまうケースが後を絶ちません。生理現象である換毛と、医療機関の治療が必要な病的な脱毛には、明確な境界線が存在します。

最も決定的な見分け方は、「地肌の状態」と「脱毛のパターン」です。正常な換毛期であれば、毛が大量に抜けて一時的にボリュームが減ったとしても、地肌には健康なピンク色(または黒や斑点)が保たれ、触ると下から新しい短毛が生えてきているのが確認できます。また、換毛による抜け毛は全身から均等、あるいは首回りやお尻周りからグラデーションを描くように抜けていきます。

これに対し、以下のようなサインが現れている場合は、皮膚病や寄生虫感染、ホルモン性疾患を強く疑う必要があります。

【要受診】換毛期ではなく皮膚トラブル・病気を示す危険サイン:

  • 左右対称の脱毛:側腹部や太もも、背中の毛が左右対称にごっそり抜けている(甲状腺機能低下症や副腎皮質機能亢進症などの内分泌・ホルモン疾患の疑い)。
  • 部分的なハゲ(円形脱毛・まだら状):コイン大の円形に地肌が完全に露出している(皮膚糸状菌症などの真菌感染症)。
  • 皮膚の赤み・発疹・脂漏(ベタつき):地肌が赤くただれている、ブツブツした湿疹がある、強い異臭やフケが出ている(アトピー性皮膚炎、アレルギー、膿皮症、マラセチア皮膚炎)。
  • 激しい掻痒感(かゆみ):後ろ足で血が出るまで引っ掻く、床や壁に執拗に身体を擦り付ける(ノミ・マダニ・ヒゼンダニ等の外部寄生虫)。

また、昨今の飼育環境の変化に伴い急増しているのが「換毛期が終わらない」という現象です。本来であれば1ヶ月半程度で収束するはずの換毛が、1年中ダラダラと抜け毛が続き、冬になっても冬毛が生え揃わないという悩みが広がっています。

この原因の多くは、高気密・高断熱の住宅環境と人工照明にあります。24時間快適な温度に保たれたエアコン制御や、深夜まで点灯しているLED照明のもとで暮らすペットは、生体リズムの基準となる「気温の寒暖差」と「日照時間の変化」を皮膚感覚として喪失してしまいます。体内時計が狂った結果、身体が季節を正しく認識できず、毛周期が常時活動状態に陥ってしまうのです。

終わらない換毛期を放置すると皮膚のバリア機能が低下し、乾燥や感染症を招きやすくなります。朝はしっかりカーテンを開けて自然光を浴びせ、散歩などで自然の空気に触れさせるなど、生体リズムを取り戻す環境整備が不可欠です。

渡辺 美咲
著者

渡辺 美咲

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。